

無垢材ってやめたほうがいいって聞くけど、実際どうなの?
家づくりを検討していると、こんな声をよく目にします。
YouTubeや口コミサイトでは無垢材を強く推す声がある一方で、「傷だらけになった」「手入れが大変」「後悔した」という声も少なくありません。
私もかつて同じ不安を抱えていました。
結論から言えば、やめたほうがいい人は確かにいます。しかし、理由を知り、住むイメージができた上で選べば後悔しにくい。
わが家では、柱・床・家具など無垢材をたくさん使った家に住んで4年が経ちました。
事前に傷やシミのリスクは知っていました。
「まあ大丈夫だろう」と、勢いで建ててしまい…
そのため、「建てる前に知りたかった(見ておきたかった)…」と思うこともあります。



ネットでは言葉での説明は多いけど写真が少なく、どんな傷がつくのかイメージしづらいですよね
そこでこの記事では「やめたほうがいい」と言われるよくある理由を、一つひとつ正直に検証します。
写真付きで事実を全てお話しするので、自分と照らし合わせてみてください。
- 「やめたほうがいい」と言われる4つの理由とその実態
- 無垢材を採用した4年目わが家のリアルな現状
- 自分が無垢の家に向いているかどうかの判断基準
無垢材「向き不向きチェックシート」もあるのでぜひ活用してみてください!


- 無垢床・漆喰の家に暮らして4年目
- 自然素材の家づくりを実体験ベースで発信
- 後悔しない家づくりを施主目線でサポート
「やめたほうがいい」と言われる理由4つ
- 傷・へこみがつきやすい
- 水・シミに弱い
- メンテナンスの手間がかかる
- 価格が高い
一つずつ詳しく見ていきます。
理由①:傷・へこみがつきやすい
よく言われること



すぐ傷がつく



ペットの爪あとが多い
無垢材、特に杉やヒノキのような柔らかい樹種は傷がつきやすいと言われます。
スマホを落としただけで凹む、子どもやペットがいる家では傷だらけになる、という声は非常に多いです。
わが家の現実(4年目)
正直に言えば、傷はつきます。
- 床に硬い物を落とした時
- 硬い物や角がある物を引きずった時
- 柱や造作家具に物をぶつけた時
知らない間にどんどん増えていきます。
以下の写真は、無垢材(スギ)についた傷です。棚の中のものを取り出す頻度が高いと傷だらけに。




以下はヒノキの大黒柱の傷です。イスを移動させた時にぶつけて傷ができました。


無垢床のへこみです。おもちゃを落とした跡はしっかり残りました。


スギの無垢材で作ったテレビボードは知らない間に細かな傷やへこみがたくさん。


傷を「汚れ」と感じるか「味」と感じるかが、向き不向きの最大の分岐点です。



質感よりも、新品のまま、キレイなままの見た目が好みの人は「やめとけ」になるかも
- 2〜4mm程度の傷なら水をかける
- 濡れた布をあて、アイロンを上からかける
- サンドペーパーで削る


理由②:水・シミに弱い
よく言われること



水シミができて見た目が悪い



💬ペットのよだれが染み込む
無垢材は水分を吸収しやすく、こぼした水をそのままにするとシミになります。
キッチンや水回りに採用すると特に傷みやすいです。
わが家の現実(4年目)
以下の写真は、水を気づかずに放置した時のシミです。
観葉植物の水やりや、子どもがこぼした水分はすぐに拭き取らないとシミになってしまいます。


以下は洗濯した時の洗剤がついた跡です。水跡よりさらに濃く、なかなか落ちません。


カップボードについた、オレンジの謎のシミ。野菜と果物を置いていたところにシミができていました。


- 中性洗剤やクエン酸で落とす
- 激落くんで落とす
- サンドペーパーで削る


理由③:メンテナンスの手間がかかる
よく言われること



隙間ができて掃除が大変



ワックスがけが大変



反りや床鳴りがする
メンテナンスが複雑というイメージから、ズボラな人には向かないと言われることも。
わが家の現実(4年目)
掃除は、基本掃除機がけと数ヶ月に一回の水拭き、数年に一度のワックスがけを行っています。
以下の写真は、隙間に入ったホコリ。ホコリだけでなく、食べカスや液体が入ってしまうことも。


「手入れをしないと見た目が落ちる」という声が多いですが、無垢床の皮脂汚れは定期的にクリーナーで取ったほうがいいと感じています。
以下の写真の、モヤモヤした汚れが皮脂汚れです。


皮脂汚れを取らずにワックスをかけてしまい、汚れが固定されて取れなくなった失敗があります。
ワックスについて、住み始めてからちょうど3年経って初めて、1階だけワックスがけしました。


2階のオープンスペース、書斎はワックスがけしていませんが、住むに不自由ありません。
もともと施工時に浸透系オイルを塗ってあったから汚れにくい、というのはあると思います。
階段は滑って危ないので、オイルもワックスも塗っていません。そのぶん、シミや傷はさらに多いです。


反りに関しては、造作扉に見られます。リビングと玄関を仕切る引き戸なので、冷暖房の空気が逃げてしまう可能性が…。


4年目の時点で、床鳴りは確認できていません。



住んでから1年ほどは、家中で「パキッ!」という音が聞こえてビックリしますが、柱や梁が伸縮する音で、月日が経てばと聞こえなくなります
理由④:価格が高い
よく言われること



価格に見合わない



コスパが悪い
わが家の現実(4年目)
正直高いです。
下の表で比べてみると、その差がわかりやすいと思います。
複合フローリングと比べると、無垢床は1㎡あたりの価格が高めで、初期費用も上がりやすいです。
| 床材 | 価格の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 複合フローリング | 1㎡あたり5,000円前後〜 | コストを抑えやすい |
| 無垢床 | 1㎡あたり1万円前後〜 | 価格は上がるが、木の質感を楽しめる |
そのぶん、妻からは「高かった分だけ汚れが気になるかも」という率直な意見も。
ただ、足触りの気持ちよさ、旅行から帰ったときのヒノキの香り、冬の朝に靴下なしで過ごせる温かさ——これらは価格以上の価値があると感じています。
どうしてもコストが気になる人は、無垢材を部分採用するという選択肢もあります。
無垢材を使用すべき場所の優先順位1位は床です。理由は以下の記事にまとめています。


ここまで、やめたほうがいいと言われてる理由を4つ挙げました。
しかし、わが家の答えは「もう一度建てるとしても無垢材をたくさん使った家」です。
満足しているポイントの詳細は、以下の記事に詳しく解説しています。


やめたほうがいい人まとめ
これまでの内容を踏まえて、自分に当てはまるかチェックしてみてください。



チェックボックスを押すとチェックが入ります
▼ あてはまるものにチェックしてみてください
3個以上当てはまる方へ
無垢材は慎重に検討してください。部分採用にするか、複合フローリングの方がストレスなく暮らせる可能性があります。
2個以下の方へ
向いている可能性が高いです。ぜひモデルハウスなどで体感してみてください。
わが家の無垢材マップ
〜 採用・見送り一覧 〜
全ての場所に無垢材を用いたわけではありません。
場所によって使い分けると、無垢材のデメリットをカバーできます。
例えばトイレ。
わが家は床をタイルにしました。子どもが粗相をしても染み込むことなく、拭き取るだけで済みます。


わが家の使い分けは以下の通りです。
わが家の無垢材マップ
| 場所 | 採用・見送り | 樹種 | 理由 |
|---|---|---|---|
| 床(1・2階) | ✅ 採用 | ヒノキ | 香り・足触り |
| 大黒柱 | ✅ 採用 | ヒノキ | 構造+存在感 |
| 仕切り扉 | ✅ 採用 | 無垢材 | 自然素材で統一 |
| 構造材 | ✅ 採用 | スギ+ヒノキ | 強度・コスト |
| カップボード | ✅ 採用 | ニレ(造作) | 既製品が壊れたタイミングで切り替え |
| こたつテーブル | ✅ 採用 | クリ(造作) | ずっと欲しかった |
| テレビボード | ✅ 採用 | スギ(造作) | 浮かせて設置できるので掃除が楽・コストを抑えられる |
| 棚 | ✅ 採用 | スギ(造作・標準仕様) | コストを抑えられる |
| ウッドデッキ | ✅ 採用 | ヒノキ | 展示場のウッドデッキの足触りが良かったので |
| トイレ | 🚫 見送り | タイル | 尿・水シミが怖い |
| 寝室 | 🚫 見送り | いぐさ畳 | 肌触り・湿度 |
| キッチン・洗面 | 🚫 見送り | 既製品 | 水はね+コスト優先 |
全てを無垢材にするだけでなく、水回りやキッチンは思い切って別素材にすることも、後悔を減らす選択肢の一つです。
わが家の間取りについて、成功ポイント、公開ポイントを合わせて詳しく公開していますので参考にしてください。


無垢材オーナーが正直に答えるQ&A
無垢材をやめようか検索している人が気になっていることを、オーナー目線で正直に答えます。
- 普段は絨毯の上でゴロゴロしている。無垢床の良さを感じられる?
-
無垢床は柔らかいと言われますが、カーペットや絨毯のようなフカフカさはありません。素足で過ごす時間が少ない方は、無垢床の良さを感じにくい可能性があります。
無垢床の気持ちよさは足触りと香りが一体になったものなので、常に絨毯を敷く生活の場合、体感できる機会が減ります。
- 傷を「汚れ」と感じるか「味」と感じるか、どう判断すればいいですか?
-
アンティークやヴィンテージの家具・雑貨が好きな方は「味」と感じやすく、無垢床に向いています。一方、新品のきれいな状態をキープしたいという気持ちが強い方は「汚れ」と感じやすく、向いていない可能性があります。
- 神経質な人は無垢材を選ぶべきではない?
-
傷やシミへの許容度が極端に低い人には、正直おすすめしにくいです。ただし、水回りを別素材にする、硬い樹種を選ぶなど、場所に合わせて素材を選べば後悔しにくくはなります。
- 複合フローリングにしても後悔しない?
-
無垢材のメリットよりデメリットの方が大きいと感じた人は、複合フローリングの方がストレスなく暮らせます。手入れが楽で傷がつきにくく、初期費用も抑えられます。無垢材にこだわらず、自分たちの暮らし方に合った床材を選ぶことが大切です。
- 無垢床で足が痛くなることはある?
-
樹種によって異なります。オークやウォルナットなど硬い樹種は足への負担が大きくなる場合があります。ヒノキや杉は柔らかい樹種なので足に優しく、長時間素足で過ごしても疲れにくいと言われています。
- クイックルワイパーは使える?
-
使えます。ただし、ウェットタイプを使用する場合は、中性のものを使用してください。酸性・アルカリ性のものを使うと変色する可能性があるので注意してください。
まとめ
ここまで解説をしてきましたが実は私、新品のものには絶対に傷つけたくない派です。
スマホやゲームで、画面に少しでも傷がつくと画面保護フィルムを変えてしまうほど神経質なほう。
どちらかというと、無垢材の家には向いていない方かもしれません。
それでも不思議と、無垢材をやめて普通のフローリングにすればよかった、と思ったことはないです。
「やめたほうがいい」と言われる理由は、どれも事前に知っていれば対策できることです。
- 傷が心配 → 傷を「味」と受け入れられるか確認する
- 水・シミが心配 → 水回りは別素材か硬い樹種を選ぶ
- メンテナンスが心配 → 担当者を決めておく
- 価格が心配 → 部分採用で抑える
どこに無垢材を使うか、どの樹種を選ぶかを整理するだけでも、後悔する確率は大きく下がります。
ここまでの写真を見て「自分には向いていないかも」と感じた人でも百聞は一見にしかず。実際見て触ってみると「無垢材いいかも」と思うかもしれません。
あとから後悔しないためにも、一度ショールームに足を運んでみてもいいかもしれません。
本記事が家づくりの参考になれば嬉しいです。
まだ工務店選びの段階で迷っている人は、無垢材を扱う会社をまとめて比較できる「LIFULL HOME’S住まいの窓口」が便利です。



私も家づくりの初期に活用し、無垢床を採用できる会社選びの時短になりました
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