- 無垢床、傷がつきやすいって聞くけど、実際みんなどんな感じなんだろう?
- 傷だらけになった…どうやって直せばいいんだろう?
マイホームに無垢床を検討しているとき、あるいは入居してすぐ、そんな気持ちになったことはありませんか?
ぴろりん一般的に、無垢床は傷がつきやすい、とよく言われます
しかし、実際に住んでいる人が、どんな傷がどんなふうについているかを写真で見せてくれている情報は、意外と少ないんですよね。
この記事では、ヒノキの無垢床を1・2階全面に採用して4年目を迎えた施主が、生活の中でついた傷のリアルを写真つきで正直にお見せします。
- 生活の中でできる無垢床の傷のリアル
- 傷・へこみの直し方(実験写真つき)
- 無垢床の導入を考えている人の判断材料
結論、無垢床は思っている以上に簡単に傷つきます。
今も正直、傷がつくのは嫌です。
それでも、もう既製品のフローリングには戻れない。
その理由も含めて、本記事で話します。
ぜひご覧ください。


- 父が材木屋で、木と一緒に育った
- 無垢床・漆喰の家に暮らして4年目
- 自然素材の家づくりを実体験ベースで発信
- 後悔しない家づくりをサポート
無垢床は複合フローリングに比べ傷がつきやすい
無垢床と複合フローリングの違いは、一本の木から作るか、ビニルシートなどを貼り合わせる工業製品か、という点です(下図参照)。


傷つきやすい理由は、木の硬さにあります。
床材の硬さは「比重」という数値で表されます。
比重が低いほど柔らかく、高いほど硬いです。
下の図は、人気の無垢床の硬さを表しています。


わが家で採用したヒノキは比重0.3〜0.4程度で、フローリングによく使われる樹種の中では柔らかめのゾーンに入ります。
人気のウォールナットやオークは硬いゾーンの樹種のため、傷はつきにくくなります。
柔らかい木は足触りが良く、疲れにくい反面、傷がつきやすいという性質があります。
傷のつきやすさは無垢床の特性であり、足触りの良さと表裏一体です。
※参考:ヤンカ硬度のデータソース
・U.S. Department of Agriculture Forest Service, Wood Handbook: Wood as an Engineering Material
・土足フローリング.com
・「木材の硬さリスト」木材博物館「強度 五十音順」
・WDA(日本建築用木材協会)「木材の物理的性質・硬度」
わが家の傷の実態【写真あり・4年分】
4年間、子どもと暮らしながらついた傷をそのままお見せします。
補修したものもありますが、基本的には傷がついたまま生活しています。
気にしていられない傷が圧倒的に多い
正直に言えば、「気にならない傷」というより、「傷が多すぎて気にしていられない」が正確です。




階段の踏み面、リビングの目立たない場所…気づいたら増えていた細かい傷は数えきれません。
しかし、日常生活で、傷を探そうと思って見なければ目に入ってこないです。
以下の写真は、手のひらと傷の大きさ比較です。
大体の傷は大きくても手のひらサイズに収まります。


引いて見ると以下のような感じです。


普段傷を気にしていないと言っても、ふと目につくこともあります。
しかし、「傷だらけで悲惨」というより、これが日々の生活の積み重ねという感じです。
以下は順に、おもちゃを落としたり引きずったりしてできた細かな傷、ダイニングチェアが倒れた時にできたへこみです。
これも気にしていられない傷の仲間です。




さすがに気になる傷
それでも、さすがに目をそらせない傷もあります。
以下の写真は、リビングにある白く削れた跡です。


何かを引きずったと思いますが、原因は不明。
広範囲に広がっており、色も白いので目立ちやすく、正直、見るたびに気になってしまいます。
以下の写真は玄関の床。角がえぐれています。


えぐれでしまうと見た目としてはかなり気になります。
場所が場所だけに、来客があるときに目に入りやすいのも難点。
今でも正直、傷がつくのは嫌
4年経っても「家族の生活の思い出」とは言い切れない
無垢床を決める前、モデルハウスで実物を見て「自分は大丈夫」と納得していました。
しかし、入居してから気づいたのは、モデルハウスの床には毎日の生活が入っていないこと。
自分のお金で買ったものでもない。だから実感がなかったんだと思います。
- 入居直後:傷がつくたびにへこんだ。思っていたより、ずっとつく。「モデルハウスで見たときと全然違う…」
- 1年後:気にしてもキリがない、と気づいた。「もう見ないようにしよう、と思い始めた」
- 4年目の今:嫌な気持ちは正直まだある。「味、とは言い切れない。でも既製品にはもう戻れない」
それでも無垢床をやめられない理由
30年近く、アパートのフローリングで育ちました。


夏のベタつき。冬の冷たさ。剥がれた合板が足裏に刺さって痛かったことも。
今は素足で歩くたびに、あのベタつきがないことに気づきます。
傷がつくのは今も嫌です。でも、もう合板フローリングには戻れません。
へこんだ傷は自分で直す【2つの方法】


無垢床の傷は、完全に元通りには戻りません。ただ、目立ちにくくすることはできます。
無垢材は木の繊維でできているため、水分を含むと膨らむ性質があります。
この性質を使って、深い傷を浅くする方法が2つあります。
- 水を傷・へこみにかける
- 濡れタオルをあて、上からアイロンをあてる
実際に試したところ、水かけは2時間で目立ちにくくなり、水+アイロン6回ではほとんどわからないほどになりました。以下で詳しく解説します。
水を傷・へこみにかける
最もシンプルな方法です。わが家で実際に試して効果を確認しました。


傷の部分に水をかけて、そのまま放置します。










時間とともに傷が目立ちにくくなっていくのがわかります。
深い傷が水分を吸って膨らみ、浅い傷になります。
ワックスをかけている場合、ワックスが水分の染み込みを妨げるため、先に傷付近を紙やすり(400番)で軽く削ってから水をかけてください。



一晩水につけておいても全然浸透しなかった経験があります
注意点:水跡が残ることがあるため、水が染み込んだあとに濡れタオルなどて拭き取りましょう。


写真の水跡は、濡れタオルでこすって取りました。


濡れタオルをあて、上からアイロンをあてる
水かけより即効性がある方法です。
深さ約2mmのへこみに、水をたらしてからアイロンを6回繰り返したところ、肉眼でじっくり探さないとわからないほど目立たなくなりました。










濡れタオルを傷の上に置き、上からアイロンを当てて蒸気を浸透させます。
回数を重ねるごとに効果が出てきます。
注意点:床が高温になるため、床へのダメージが気になる方にはおすすめしません。
どちらの方法を選ぶ?
| 水かけのみ | 水+アイロン | |
|---|---|---|
| 手軽さ | 簡単 | 手間がかかる |
| 即効性 | 2時間かかる | 速い |
| 効果 | 目立ちにくくなる | ほとんど目立たなくなる |
| リスク | 水跡を放っておくとシミになる | 床が高温になる |
子どもが寝た後にゆっくりできる人は水かけ、すぐに直したい人は水+アイロンがおすすめです。
仕上げの注意点【失敗談あり】
水かけやアイロンだけでも十分目立ちにくくなります。
無理に仕上げをする必要はありません。
仕上げをすることで、かえって見た目が悪くなるリスクがあるからです。
わが家での失敗談をお伝えします。
水+アイロン直後に400番のやすりをかけてみました。


結果、木の繊維がボロボロと取れてきました。



削ったところが白くなって逆に目立つ結果に…


ワックスを3回上塗りしても白さが残り、経年変化で色が馴染むまでしばらく時間がかかります。
以下は同じ箇所の、水+アイロン6回で目立ちにくくなった写真です。
無理に仕上げをする必要はないと感じました。


やすりをかけるなら、水分を完全に飛ばしてから!
やすりで削った後はワックスを塗っておくと、色が少し落ち着きます。






経年変化で数年で周りの床と同じ色味になり目立ちにくくなります。
傷を最小限にする工夫


傷をゼロにすることはできません。でも、工夫次第で減らすことはできます。
わが家で実際に効果があったものをまとめました。
- 家具の脚にフェルトシールを貼る(ダイソーで購入可)
- キャスター付きイスにはカバーをつける(Seriaで購入可)
- 食卓まわりにクリアマットを敷く(食べこぼし・水シミ対策)
- リビングにはラグを敷いて部屋全体を保護
- お風呂場の前には珪藻土マットで水シミ防止
グッズの詳しい選び方・使用感は別記事でまとめています。


まとめ
傷だらけの無垢床ですが、水かけやアイロンで目立ちにくくすることはできます。
- 無垢床は傷がつく。気にしていられない傷が圧倒的に多い
- 水かけやアイロンで目立ちにくくすることはできるが、完全には元通りに戻らない
- 紙やすりで仕上げるなら水分を完全に飛ばしてから行う
- 傷がつくのは今も嫌。それでも既製品のフローリングには戻れない
快適な無垢床の家づくりについて、さらに詳しく知りたい方はこちらもどうぞ。


自然素材の家を検討中の方へ。
どのハウスメーカーや工務店を選べばいいか迷っている場合は、家づくり相談サービスを使うのが効率的です。
どの家づくり相談サービスが自分に合っているか知りたい方は、以下の記事にまとめています。


本記事が家づくりの参考になれば嬉しいです。







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