- 無垢床にしたら、ゴキブリが増えるって本当…?
- 自然素材の家って、虫が出やすいんじゃないの?
自然素材の家を検討しているとき、あるいは家づくりを調べているとき、虫への不安が頭をよぎったことはありませんか?
無垢床は虫を寄せる、とよく言われます。
ぴろりん妻が大の虫嫌いなので、「無垢の家にしよう」と決めたあとに噂を見つけたときは、正直ヒヤッとしました
しかし、実際に無垢床で何年も暮らした人が、ゴキブリが「何回・いつ・どこで」出たのかを数字で正直に話している情報は、意外と少ないんですよね。
本記事では、ヒノキの無垢床を1・2階全面に採用して3年半暮らすオーナーが、実際に出た虫のリアルと、庭のある家で効いた対策を正直にお話しします。
- 無垢床で3年半暮らして、ゴキブリが出た本当の回数
- アパート時代と比べて出現頻度はどう変わったか
- 庭のある自然素材の家で、実際に効いた虫対策
結論から言うと、3年半で出たゴキブリは、2回。
そして私は、無垢床のせいだとは思っていません。
理由も含めて、本記事で正直にお話します。
ぜひ最後までご覧ください。


- 父が材木屋で、木と一緒に育った
- 無垢床・漆喰の家に暮らして4年目
- 自然素材の家づくりを実体験ベースで発信
- 後悔しない家づくりをサポート
なぜ「無垢床=ゴキブリが出やすい」と言われるのか?
「無垢床は虫が出やすい」と言われるのには、いくつかの「もっともらしい理由」があります。
調べていくと、以下の4つに分類できます。
- 理由①:自然の木だから「虫が湧きそう」なイメージ
- 理由②:調湿性で「湿気を含む」から虫が好みそう
- 理由③:板の継ぎ目や隙間に虫が入り込みそう
- 理由④:自然素材=防虫されていない、という印象
それぞれ詳しく見ていきます。
理由①
自然の木だから「虫が湧きそう」


いちばん多いのが、漠然としたイメージです。
「自然の木」と聞くと、なんとなく虫が寄ってきそう、湧いてきそうな印象。
理屈というより、感覚的な不安ですよね。
私も最初はイメージだけで身構えていました。
ただあくまで印象の話であって、無垢床だから虫が発生しやすいという明確な根拠はありません。
理由②
調湿性で「湿気を含む」から虫が好みそう
無垢材の魅力としてよく語られるのが「調湿性」。
部屋の湿気を吸ったり吐いたりして、空気をちょうどよく保つ機能です。


ゴキブリはジメジメした場所を好む虫なので、「湿気を含む無垢床=ゴキブリが好む環境では?」という連想につながります。
ただ、無垢材は湿気を「ため込む」のではなく「湿度を緩和する」性質です。
またゴキブリが好むのは、シンク下や排水まわりのような「高湿度+暗所+エサがある場所」。
床材そのものが原因にはなりえません。
理由③
板の継ぎ目や隙間に虫が入り込みそう
無垢床は木の板を一枚ずつ張り合わせて作るため、季節による伸縮でわずかな隙間ができることがあります。


隙間に虫が入る、卵を産むのでは、という不安です。
ただ実際には、ゴキブリの主な侵入経路は、排水管・外部のすき間・窓や玄関などが中心です。
卵もまとまった安全な場所に産みつける性質があり、床の細い継ぎ目が主な発生源になるケースは一般的ではありません。
理由④
自然素材=防虫されていない、という印象
既製品の建材には防虫・防腐処理がされたものがあります。
一方で自然素材は「化学物質を使わない」のが魅力。
裏を返すと「防虫されていないから虫に弱いのでは?」という不安につながります。
ただ、室内で問題になるゴキブリは木材を食べる虫ではなく雑食です。
そのため「床材の防虫処理」と「ゴキブリが出るか」は、あまり直接的な関係はありません。
※シロアリなどの木材害虫とは別の話です
整理してみると、「無垢床だから虫が出る」と直接結びつく根拠は、それほど多くありません。
とはいえ、あくまで調べてわかった一般的な話。



家づくりにあたって一番知りたいのは「で、実際に住んだらどうだったの?」だよね
次の章から、3年半暮らしたわが家のリアルをお話しします。
※ゴキブリの生態・侵入経路については、公益社団法人 日本ペストコントロール協会の資料を参考にしました。
(https://pestcontrol.or.jp/files/libs/1293/202407021906247778.pdf)
実際に「3年半で2回」出た
ここからはわが家のリアルです。
ヒノキの無垢床で暮らして3年半。ゴキブリが出たのは2回でした。
1回目:
2年目の夜、リビングでくつろいでいたら


最初の遭遇は入居2年目。窓を開け始める春から夏、夜のリビングでした。
ふと視線の先に、4〜5センチの茶色っぽいやつ。
当時はゴキブリ対策を一切しておらず、スプレーも常備していませんでした。
幸い壁で止まっていたので、タモ(網)でそっと捕獲。田舎なので、家の近くの草むらに逃がしました。



何も対策していなかったことに反省。新居の準備の時に買っておけばよかったです
以降は殺虫スプレーを常備するようになりました。
2回目:
3年目の夜、妻の「キャーー!」で呼ばれる


2回目は翌年、やはり夜。
今回の第一発見者は妻でした。2階にいた私を呼んだのは、1階からの悲鳴。
「キャーーー!!」
駆け下りると、リビングの床に黒くて大きめのやつ。しかも動きが速い。
常備していたスプレー式の殺虫剤で応戦しましたが、棚の後ろに逃げ込まれ、仕留めるのに苦労しました。



リビングに物を置きすぎると、いざというとき退治に苦労する。大事な教訓でした
正直、水分を吸いやすい無垢床にスプレーを撒くのは少し躊躇います。
それでも背に腹はかえられず使いました。今でも心掛けているのは、彼らを潰さないこと。
潰して汁が無垢床に染み込んだら、想像するだけでムリです。
「床を汚さずに対処する」のが、無垢床住まいの密かなこだわりになりました。
アパート時代と比べると頻度は少なめ
ゴキブリが出る頻度は、無垢床の家に引っ越してからの方が少ないです。



「無垢床にすると増える」と言われますが、少なくとも我が家では当てはまりませんでした
引っ越し前は高層階のアパートだった
以前は鉄筋コンクリート・11階の高層階に住んでいました。
一般的に「高層階はゴキブリが出にくい」と言われます。地上から遠く、外からの侵入が少ないからです。
ところが現実は、2年間で2回。どちらも大型の黒いやつで、出た場所はキッチンとリビングでした。
「11階なのに出るのか……」が正直な感想でした。
数字で並べてみてわかったこと


ゴキブリの出現回数はどちらも2回ですが、住んでいた期間が違います。
1年あたりに直すと、アパートは約1.0回、無垢床の家は約0.6回。


出にくいはずの高層階より、無垢床の戸建ての方が少ない、という結果でした。
もちろん、わが家のケースで、すべての家に当てはまる話ではありません。
ただ、少なくとも「無垢床にしたら増えた」という実感は一切ありませんでした。
むしろ高層階のアパートより少ない。事実が、私の不安を静かに打ち消してくれました。



数字にしてみて、自分でも「あれ、実際少ないな」と気づいたほどです
虫が入る本当の理由3つ


3年半住んで、私なりにたどり着いた結論があります。
虫が入るかどうかは「床が無垢か」より「どんな環境に住んでいるか」で決まる。
わが家の場合、思い当たる理由は3つでした。
理由①庭があるから、地面の虫が近い


わが家には家庭菜園やBBQを楽しむ庭があります。
暮らしの満足度を上げてくれる一方で、虫の面では「入り口」にもなります。
実際、11階のアパート時代と比べて、虫に遭遇する回数は明らかに増えました。
ただし多くはゴキブリではなく、蜘蛛やアリです。地面とつながった庭が近いぶん、土の虫が自然と近くなります。



戸建てで庭を持つなら、虫との距離が近くなるのは前提。そのうえで対策すればいい、と考えると気が楽だよ
理由②
春から夏は、窓を開ける時間が増える


わが家でゴキブリが出た時期は、窓を開け始める春から夏でした。偶然ではないと思っています。
自然素材の家は風を通すのが気持ちよく、暖かい季節はつい窓やドアを開け放ちます。
開いた時間が長いほど、外から虫が入るチャンスも増える。
ゴキブリが出たきっかけは「無垢床」ではなく「窓を開けていた季節」だった、と考えるのが自然です。
理由③
そもそも床材は、虫の侵入経路ではない


ゴキブリの主な侵入経路は、排水管・玄関・窓・外部のすき間などです。
床がヒノキだから入る、フローリングだから入らない、という性質のものではありません。
わが家で3年半暮らして、無垢床の継ぎ目から虫が湧いたことは一度もありませんでした。
虫が入るかどうかを左右しているのは、床材ではなく「庭・侵入経路・季節」。住んでわかった私の正直な実感です。



無垢材には防虫効果もあるって聞いたことあるけどそれで防げないの?
樹種によっては防虫効果があります。
主にヒノキ、ヒバ、キリ、クスノキなど、香り成分や樹木成分に特徴がある木です 。
ただ、「だから無垢床はゴ虫が出ない」とは言えません。わが家でも2回は出ていますし、過度な期待は禁物です。
あくまで「無垢床は虫に弱いわけではない」という安心材料のひとつ、程度に受け取ってもらうのがちょうどいいと思います。
【実際に効果があった】庭がある家の虫対策


3年半でいろいろ試しましたが、本記事の主役であるゴキブリ対策をメインに紹介します。
ゴキブリにはスプレー式の殺虫剤


2回目の遭遇、妻の悲鳴で駆けつけた夜に使ったのが、スプレー式殺虫剤「ゴキブリハンター」です。
棚をどかして追い回し、なんとか仕留めました。少量かけるだけでも倒せるスプレー式なので、無垢床でも対応できます。
1回目で「丸腰」の怖さを味わったので、今は必ず手の届く場所に常備しています。
必ずスプレー跡を拭き取る
スプレー後は床に残った薬剤を拭き取ります。
水分や薬剤を吸いやすいのが無垢床の性質でシミになりやすいからです。


「拭き取り+水拭き+アルコール消毒」で入念に掃除しました。
出さないために、我が家がやっていること


虫が出る要因は「ゴミ・庭・侵入経路・季節」。
裏を返せば、要因をふさげば遭遇は減らせます。
エサを残さない
外出中のルンバに加え、週に最低1回は自分の手で掃除機をかけています。
ダンボールは溜め込まず、ゴミ捨て場に捨てにいく
ダンボールはを長く置きっぱなしにすると、湿気をため込みやすく、ゴキブリやチャタテムシなどの隠れ場所になりやすいと言われています 。
網戸を閉めることを徹底する
窓を開ける季節こそ閉め忘れが命取り。開けたら必ず網戸、を家族のルールにしています。
玄関を開けっぱなしにしない
意外な盲点が玄関。特に子どもがうっかり開けがちなので、声をかけて閉めるようにしています。
ゴキブリ以外の虫とも、付き合っています
庭のある家では、蚊・ハチ・網戸の小さな虫とも顔を合わせます。



わが家でも、庭の蚊や、もみじに巣を作ったアシナガバチに悩まされてきました
それぞれに効いた対策グッズは以下の通りです。
- フマキラー虫除けバリア(網戸の小さな虫に)
- ヤブ蚊バリア(庭作業やBBQの蚊に)
- ハチアブマグナムジェット(アシナガバチの巣に)
まとめ:無垢床だから増える、は当てはまらなかった
「無垢床にするとゴキブリが増える」
私も建てる前は、漠然と不安を抱えていた一人でした。
ですが、ヒノキの無垢床で3年半暮らした今、正直な実感は以下の通りです。
- ゴキブリが出たのは3年半で2回
- 出たのはどちらも、窓を開ける春から夏
- 出にくいはずの高層階アパート(2年で2回)より、頻度はむしろ少ない
- 無垢床の継ぎ目から虫が湧いたことは、一度もない
少なくともわが家では、「無垢床だから虫が増える」は当てはまらず。
虫が入るかどうかを左右していたのは、床材ではなく「庭・侵入経路・季節」でした。
3年半住んだ施主の正直な結論です。
もちろん虫はゼロにはなりません。庭のある家ならなおさらです。
それでも、正しく対策すれば、無垢床と虫はちゃんと付き合っていけます。



漠然としたイメージだけで無垢床を手放すには、少しもったいないのかなと感じます
無垢床の「不安」について、他にも正直に書いていますので併せてご覧ください。
本記事が家づくりの参考になれば嬉しいです。


無垢床生活のリアルを写真つきで大公開。オススメできる人とできない人も詳しく解説しています。


木の家について、 「やめたほうがいい」と言われる理由を、住んでみた立場で一つずつ検証しました。







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