「人生最大の買い物」と言われる家づくり。

「家づくりって、何から始めればいいの?」
「完成まではどのくらいかかるの?」
そんな不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
私自身、最初は資料請求からスタートしましたが、「このあと何をすればいいのか?」がわからず、正直とても不安でした。
先が見えない家づくりの全体像。
特に、自然素材の家づくりに興味はあっても、情報は少なく、地方の工務店の家づくりがどう進んでいくのかも見えてきません。
この記事では、私が実際に「ひだまりほーむ」で家を建てた体験をもとに、資料請求から完成・引き渡しまでの流れを、写真付きでわかりやすくご紹介します。
・自然素材の家づくりってどんな感じか知りたい
・地方工務店の家づくりの流れをリアルに見てみたい
・子育てを見据えて、家族にやさしい住まいを建てたい
・ひだまりほーむに資料請求したけど、このあとのステップは?
ひだまりほーむに限らず、「自然素材の家に興味がある」「地方工務店で建てたい」という方にとっても参考になる内容となっています。
ひだまりーほーむ家づくりの流れ
- 資料請求・モデルハウス見学・資金計画
- 申込み・暮らしインタビュー
- 設計プランの提案
- 契約・詳細打ち合わせ
- 地鎮祭・着工・施主立会い
- 完成・引き渡し
家づくりスタート【資料請求・モデルハウス見学・資金計画】
資料請求でわかること
- 家づくりの設計理念
- こだわり
- 商品ラインナップ
- 家づくりの流れなど
まずはひだまりほーむの資料請求から行いました。
パンフレットには、自然素材や設計へのこだわりがぎっしり。
その中でも「大工さんの素晴らしき手仕事」というページには特に惹かれました。


モデルハウス見学のポイント
- 裸足OK!無垢床の気持ち良さを体感
- 気になることを一気に質問できる
資料で気になったら、次はモデルハウスへ。
岐阜展示場へ行きました。


ひだまりほーむのモデルハウスは本物の木の香りがして、靴を脱いで上がると無垢の心地よさに感動しました。
所要時間はおよそ3時間ほどでした。このときに営業スタッフに気になったことを全て質問しましたが快く返答してもらえたので印象はよかったです。
資金計画は超重要


家づくりの不安No.1はお金のことです。
ひだまりほーむでは、住宅ローンの組み方やライフプランを含めた資金計画についてのセミナーが開催されています。
- 商品ごとの大体の予算を教えてもらえる
- 家づくりセミナー(コンセプトと資金)が開催されている
個別にシュミレーションもしてもらうことをおすすめします。
実際わが家も、月々いくらか?無理しない範囲で建てられそうか?など参考となりました。
シュミレーションの時点では、予算の額に収まる計算でした。
最終的にやりたいこと・削ってもいいところのバランスを取りながら調整した結果、約180万円ほど予算から出てしまいました。しかし、夫婦でしっかり話し合った上での結果なので納得しています。
予算をあらかじめ伝えていれば、予算にできるだけ近づけるために「背伸びしすぎない家づくり」を一緒に考えてくれます。


「正直な価格で、本物の素材を使いたい」という考えのもと、決して安い家ではありませんが、それだけの価値があると感じました。
- 気になったモデルハウス訪問
- 資金計画を夫婦で相談
- 土地探しセミナー(ひだまりほーむ主催)
- 土地探し(ひだまりほーむともう一つ他の工務店に依頼)
- 土地契約(ローン契約)
私はこの時期に他のメーカーとの比較、土地探しを並行して行っていました。
約2ヶ月で今の土地に出会いました。
「この人たちと家をつくる」と決める【申込み〜暮らしインタビュー】


申込みの流れ
納得できたら、申込みへ。
まだ契約ではなく、「この会社で具体的にプランを考えたいです」という意思表示の段階です。
この時点で申込金50万円が必要となります。
現地調査で土地の特徴を把握


申込みが完了したら、担当の営業と設計士スタッフが建設予定の土地に赴き、土地の形・風向き・太陽の動きなどを現地調査します。
土地の特徴を把握し、間取りに反映させるためです。
暮らしインタビューで見えてくる本当の理想
営業スタッフと担当の設計士さんが当時住んでいた家に来てくれ、半日かけて「暮らしインタビュー」を行います。
まず最初に家づくりのコンセプトを決めます。
□ コンセプトの実例
・「一軍しか持たない」
・「ていねいな暮らしを愉しむ街中の住まい」
・「自然と暮らす、子育てしやすい家事ラク動線の住まい」
このコンセプトは設計士さんがプランを描くうえで指針となる重要なものです。じっくり考えます。
上記の実例の、「一軍しか持たない」というのはわが家のコンセプトです。
その後、暮らし方を事細かくヒアリングしていきます。
□ ヒアリングの例
・「どんな朝を過ごしていますか?」
・「仕事の日のスケジュールはいかがですか?」
・「休日は誰と何して過ごしていますか?」
・「どのくらいの頻度でお客様がいらっしゃいますか?」
とても丁寧に、こちらの考えや想いを引き出してくれました。
「要望」だけじゃなく「暮らしの理想」にフォーカスしてヒアリングする姿勢が印象的でした。
今持っている服や家具、雑貨など細かいものまで、すべて把握してもらいます。
新居に持って行きたいもの、購入予定のものも聞き取ります。
設計士が収納の数や大きさを考えるためです。
理想が「カタチ」になる瞬間
【設計プラン提案】
提案プランを初めて見たときの衝撃
現地調査と暮らしインタビューの内容をもとに、間取り図が初めて提案されます。


間取りやパースを見るとワクワクしますね。
一ページ目に自分たちで考えたコンセプトが書かれています。


新居に絶対持っていきたいと思えるものだけを持っていく、という想いから、「一軍しか持たない」という言葉を選んでいます。
二ページ目以降は間取りや素材の選択肢、パースが描かれています。


間取り・動線・素材で感じたプロの提案力
提案されるのは間取りだけではありません。
家事動線、採光、風の通り道、素材や色の選定まで、なぜこのように設計したか?細かく解説してもらえます。
さすが“暮らしの質”を大切にする工務店だと感じました。
「この家で暮らす」と覚悟を決める
【契約・仕様打ち合わせ】
プランに納得したら契約へ


プランと見積もりに納得できたら、いよいよ契約。
この時点では「まだ迷ってます」と正直に相談することも可能で、間取りに追加・変更してもらうことや、契約しないという選択もできます。



ただし、申込金の50万円は返金されないので注意が必要です
コーディネート打ち合わせは家づくりの山場
現地での打ち合わせ&設備選び
設備のメーカーや窓の素材、壁の塗り方まで、細かな部分を決めていきます。
最低でも以下の2項目は現地に行って決めます。(設備選びはスケジュールの関係で前後する可能性があります。)
- キッチン・お風呂・洗面・カーテン選び
(@設備ショールーム) - サンプルで素材(建具・漆喰・珪藻土)選び
(@モデルルーム)
タカラスタンダードとLIXILのショールームは、岐阜展示場から車で3分ほどの近さにあるため、子連れの移動でも助かります。




打ち合わせの回数は個々の予定・こだわり具合で変則的になります。
参考までに、わが家の打ち合わせの例です。
- 1回目自宅に来てもらう(内装)
- 2回目モデルルーム(内装・外装)
- 3回目モデルルーム(配線や照明、その他)
オンラインでの打ち合わせ


外構打ち合わせや仮決定していた細かい箇所についてはオンライン(zoom)で打ち合わせを行いました。
打ち合わせは正直、決めることが多すぎて大変でした。 しかし、迷ったときは設計士さんがうまく導いてくれたので、毎回楽しく乗り越えられました。
各打ち合わせの都度、追加や変更について考えていきます。
その際、いくら追加費用がかかるか、減額できるかを設計士と確認します。
工事が始まる!でもやることはある【地鎮祭〜施主立会い】
立会が必要な機会
工程 | 内容 | ポイント |
---|---|---|
地縄立会い・地鎮祭 | 図面と地縄をもとに現地での配置確認 | 地鎮祭は家族で参加できる |
着工式 | 担当の大工はじめ職人と顔合わせ | 顔の見える家づくりを実感できる |
上棟 | 家の骨組みを組み上げる | 最後の上棟式は家族で参加できる |
配線確認 | 図面に沿ってコンセント・スイッチなど住宅設備系を確認する | 現地で現場監督と確認 |
造作家具立会い | 造作工事がある程度進んだ段階での工事を確認する | 現地で現場監督と確認 |
木工完了立会い | 造作工事が完了した段階で工事内容を確認する | 現地で現場監督と確認 |
竣工立会い | 図面通りに工事が完了したことを確認する | 現地で現場監督と確認。このときに最終精算 |
引き渡し | 鍵、保証書、設備機器の取扱説明書を受け取る | テープカット、引渡式に家族全員で参加できる |
地鎮祭


工事前の儀式として、地鎮祭を行います。
地鎮祭とは、土地を清めて工事の安全を祈る儀式です。
縁起の良い日があるので、こだわりたい場合は担当社と相談してみましょう。
服装はフォーマル過ぎず、清潔感ある格好でOKです。
- 初穂料 … 20,000円
- お神酒 … 清酒1本2,000円程度
はじめに、施主が神主さんと一緒にお神酒と塩をまきます。
その後テントの下でみんなで座り、神主さんが祝詞を読み上げて終了です。
所要時間は30分程度でした。


妻と子どもは主に見ているだけなので、少し退屈に感じるかもしれません。
小さいお子さんがいる方は、ちょっとしたおもちゃや絵本、おやつがあると便利ですよ。
「ここに自分の家が建つんだ!」と想像すると夢が膨らむ地鎮祭。
まっさらな土地で、家族みんなで集合写真を撮るのも記念になりますね。
着工式で工事監督と担当大工さんたちと初顔合わせ
着工式にて担当の大工さんを始めとした数人の職人さんと顔合わせです。
ひだまりほーむが提携する職人さんたちのグループ「匠の会」はスゴ腕ばかり。中でも大工さんは厳しい条件をクリアした方々しか入れないそうです。
「顔の見える家づくり」は、大きな安心感です。
以下の写真は、担当していただいた三島大工さんと四ツ倉大工さんです。わが家の工事風景です。




上棟


上棟とは、家の骨組みを組み上げていく作業です。
朝から夕方まで、大工さんたちが一日かけて組み上げていく様子は圧巻!



建物が一日で一気に組み上げられる、家づくりの中で最も見ごたえあるイベントだよ
地鎮祭と同じく、縁起の良い日柄を選んでもらえます。
雨が降っていると建物全体が濡れてしまうため、日を改める場合があります。
朝、施主の挨拶と、大工さんの挨拶から始まります。丸一日現場で見ているのは大変なので、途中で抜けても大丈夫です。
組み上げ後には「上棟式」があり、家族全員で参加できます。
上棟式


建物の骨組みが完成するタイミングで、工事が無事進んだことへの感謝と、無事完成の祈願をする儀式です。
上棟式には家族が参加できるコンテンツがたくさんあり、子どもたちでも楽しんで参加できます。
- 家の四隅に酒・米・塩をまいてお清めする
- 儀式の祭壇に御幣(神様に捧げる木)をお供えする
- 木のハンマーで棟木を叩く儀式(つち打ちの儀)で棟木を叩く
- 大工さんや工事関係者に手土産を渡す


地域によっては、お菓子を参列者にまく「菓子まき」もあるようです。
- お神酒 … 清酒一升瓶一本2,000円程度
- お清めの塩 … 小さめのジップロックに入る程度
- お供え物(するめ) … 一袋1,000円程度
- 大工さんへの差し入れ … お菓子飲み物3,000円程度
- ご祝儀 … 棟梁に30,000円、他の工事関係者に5,000円
- 振る舞いの昼食 … 12,000円程度
上棟が終わると細かい内装・外装の工事に入っていきます。
その都度、施主立会いを行い、図面通りにきちんと施工されているか確認していきます。
施主立会いでのチェックポイント


当日は現場監督さんが親身に説明してくれるので安心して大丈夫です。
現場監督さんから、各立会いの段階で「ここを確認してください」とその都度チェックすべき箇所を教えてもらえます。
最終確認(竣工立会い)では、細かなキズや不具合の有無も一緒にチェックします。
夫婦二人の目でチェックするのがポイントです。
施主検査はメーカー・工務店の施工具合をチェックできる数少ないチャンス。
少しの疑問点や不安点があるなら質問し、しっかりと確認・回答してもらいましょう。
体験イベントに参加して家族で楽しむ
ひだまりほーむでは工事中も2つの体験ができ、家族みんなで楽しめるイベントがあります。
- 断熱材吹き込み体験
- 漆喰塗り体験
① 断熱材吹き込み体験
「セルロースファイバー」という木くずの断熱材を壁に吹き込む体験ができます。
私は、時間の都合上参加出ませんでしたが、小さい子でも参加可能です。


引用:デコスhttps://www.decos.co.jp/
② 漆喰塗り体験
漆喰を壁に塗っていく体験ができます。
綺麗に塗ろうとすると難しいです。左官職人さん(漆喰を塗る人)にフォローしてもらいながら塗っていきます。


自分たちが塗った壁、いい思い出になりますね。
これらの体験は思い出づくりとして、ぜひ参加してみてください。
工事が始まってから引き渡しの間で決めておきたいのがこちら。
- 引っ越し業者選び
- TVアンテナ工事業者選び
- ネット工事申し込み
時間に比較的余裕ができるときこそ、早めに動いておきたいところです。
上記の3つは工事と同時期にやっておいて良かったです。
ついに完成!
感動の引き渡しと新生活スタート


引き渡し
引き渡し当日、担当してもらった営業スタッフ、設計士、現場監督さんに出迎えていただき、今までの写真とともに「おめでとうございます」と書かれたウェルカムボードを見た瞬間は感動です。
鍵、保証書、設備機器の説明を受け、引き渡しは無事終了。
新生活がスタートしました。
しかし、引っ越しが始まり、荷物の搬入から荷解きまで、理想の住まいが完成するまでもう一息でした。
新居前やっておいたほうがいい無垢床保護については、下記の記事で紹介しています。


【まとめ】
自然素材ならではの家づくり
申込みから引き渡しまで、ひだまりほーむの家づくりの流れを解説しました。
以下は、建てて感じたひだまりほーむの強みです。
- 暮らしを主役にした丁寧なヒアリング
- ヒアリングと現地調査をかけ合わせた設計力
- 自然素材を活かした職人技を見られる
- 建築中の体験型コンテンツの豊富さ
資料請求から始まり、打ち合わせ、工事、そして引き渡しまで、「手づくりの良さ」を感じる家づくりでした。
自然素材の家は、決して安くはない買い物ですが、「本物の素材を使った、本物の家」に住むことの心地よさを、毎日の暮らしの中で実感しています。
家づくりは誰でも最初は初心者です。たくさん迷うことがあっても、それは当たり前のことだと思います。未来の自分たちが笑顔で暮らせるように真剣に考えている証拠だからです。
なので焦らなくても大丈夫。
私の体験が、少しでも皆さんの家づくりのヒントになりますように。
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